【戦略編】新年少は「親が頑張らない」。心・体・頭を育てる、ご機嫌なおうち知育プラン
前回の記事『反省編』では、良さそうな教材に手当たり次第に手を出し、結局どれも中途半端になっていた我が家の「知育迷子」ぶりをお話ししました。
部屋の隅で物干し竿と化した室内うんてい。
本棚で眠る高額な英語教材。
そして、親の気まぐれで出されたり引っ込められたりするプリントたち…。
「このままでは、まずい」
そう痛感した私がたどり着いたのは、新しいすごい教材を買うことではありません。
「ポピー」という安価で堅実な教材を「羅針盤」に据え、散らかった手持ちの教材たちを再編成するという作戦でした。
この記事では、迷走していた我が家の取り組みを整理し直し、親子で楽しみながら続けられる「おうち知育」のロードマップ(全体戦略)年少バージョンを公開します。
全体戦略:カリキュラムは「幼児ポピー」にお任せする
「心・体・頭」をバランスよく育てると言っても、素人の親がゼロから計画を立てるのは不可能です。そこで、我が家の4歳児教育の「羅針盤(ベース)」として、幼児ポピー(きいどり)を採用しました。
理由はシンプルで、ポピーが掲げる年少の到達目標が、医学的・発達的見地から見ても「完璧なバランス」で作られているからです。
幼児ポピー(きいどり)が目指す4歳の姿
こころ(対話・情緒)
・季節の行事や自然を理解し、楽しむ。
・ごっこ遊びや読み聞かせで、言葉や物を活発にやりとりする。
・自分の気持ちを「言葉」で伝えられる。からだ(生活・巧緻性)
・挨拶、トイレ、片付けなどの生活習慣とルールを理解する。
・ハサミやクレヨンを使い、切る・塗る・描くを楽しむ。
・簡単な紙工作や紐通しができるようになる。あたま(数・言葉)
・ひらがな50音を認識し、言葉の「音」を意識する。
・1~10までの数(順番・多少)を理解する。
・形(丸・三角・四角)や、比較(太い細い・高い低い)を識別し、仲間分けができる。
※公式サイトより要約抜粋
このカリキュラムが非常に優秀なのは、「机上の勉強」だけでなく「生活の営み(心と体)」が半分以上を占めている点です。
我が家では、このポピーの目標を「最低限クリアすべきメインクエスト」として設定。
その上で、ポピーだけでは足りない運動量や、突き抜けたい計算力を「サブ教材」で補強するという、【ポピー中心+一点豪華主義】の布陣で挑みます。
▲このカリキュラムの詳しい情報は、リンク先の「年間で目指せること」のパートに載っています。また、年間ラインナップも教材の写真付きで1年分見られるので気になる方は見てみてください。
【心】親子の対話と、豊かな「言葉の土壌」
「感情の言語化」と「社会性の芽生え」
発達心理学において、4歳頃は他者の気持ちを想像し始める「心の理論」が形成される時期と言われています。集団生活でのトラブルを「手」ではなく「言葉」で解決するために、家庭では「自分の感情を適切な言葉にする語彙力」を育てることが、社会生活の土台となります。
この発達段階を踏まえ、ポピー(きいどり)が掲げる「こころ」の目標に沿って、具体的な我が家の作戦を考えてみました。
① 季節と行事:日常を「旅育」にする
ポピーの目標:
季節の自然にふれたり、行事の意味を理解して楽しんだりできる。
絵本や動画で「知識」として知ってはいても、それだけで終わらせては勿体ない。
我が家が旅育で大切にしている「現地で本物に触れる(原体験)」というポリシーを、日々の学習にも取り入れます。
教材は単なるドリルではなく、週末の行き先を決める「ガイドブック」として活用します。
| 使用教材 | ポピー「きいどり」、Z会「ぺあぜっと」 収穫体験(いちご狩り・芋掘りなど) |
|---|---|
| 役割 | バーチャルじゃない「原体験」作り |
| 作戦 | 「図鑑とリアルの答え合わせ」 教材に出てきた野菜や行事は、面倒くさがらずに実際に体験しに行く。 「本と同じだね!」「土の匂いがするね」という会話が、知識を体験に変える。 |
② 言葉のやり取り・気持ちの表現:日本語の「再構築」
ポピーの目標:
長めのお話の読み聞かせや、言葉やものを活発にやりとりするごっこあそびを楽しめる。
自分の気持ちを「言葉」で伝えられる。
英語インプットが強い我が家では、日本語よりも英語の方が「強い」状態になりつつあります。例えば、「ママ、手伝って」という日本語は言えないのに、「Mommy, can you help me?」ならスラッと出てくる。本人の中で英語の方が「楽な言語」になってしまっているこのバランスを整えるために、眠っている大量の絵本資産(家庭保育園のセット)を再稼働させます。
また、一度挫折した英語絵本(LIAO130)も、「勉強」ではなく「親子のコミュニケーションツール」として復活させます。
| 使用教材 | 家庭保育園の絵本(約100冊)や図書館の本など、Z会のおでかけブック LIAO130(英語絵本)、ポピー |
|---|---|
| 役割 | 日本語本:文脈・情緒・正しい助詞のインプット 英語本:親子のコミュニケーションツール |
| 作戦 | 「寝る前の10分」を絵本タイムとする |
(おまけ)英語動画は質のコントロールを継続
日本語の「根っこ」を太くするために、英語に関しては現状維持を選びます。
ただし、無制限に見せるわけではありません。言葉の質を保つため、コンテンツの「選別」だけは親が徹底します。
| 使用教材 | Youtube(Peppa Pig、Numberblocks等)、DWE |
|---|---|
| 役割 | 良質な「英語耳」の維持 |
| 作戦 | 「おもちゃ開封」や「ただ遊ぶだけ」の動画は禁止。ストーリー性のある『Peppa Pig』や、数の概念が学べる『Numberblocks』など、教育番組的なものに限定する。 DWEは「教材」として気負わず、工作イベントやCAPシステムなどで遊ぶための「お楽しみ枠」として使う。 |
【体】「生活習慣」と、鉛筆を操る「ハードウェア」
「粗大運動(体幹)」から「微細運動(指先)」へ
運動発達には「中心から末端へ」という順序があります。
細かい作業(ソフト)をする前に、まずは体を支える土台(ハード)が完成している必要があります。医学的にも「体幹の安定なくして、精緻な指先のコントロールは不可能」と言われています。
この発達段階(セオリー)を踏まえ、ポピーで「指先」を鍛えつつ、その土台となる「全身」作りまでを含めたトータルな作戦を考えてみました。
① 基礎体力(粗大運動):すべての土台はここにある
ポピーの目標にある「工作」や「生活習慣」をこなすためにも、まずは「姿勢を保つ筋肉(体幹)」が必須です。机に向かう前に、物理的な身体機能を整えたいです。
| 使用教材 | 室内うんてい(メイン) 公園、市民プール(サブ) |
|---|---|
| 役割 | 体幹強化・握力強化 = 姿勢保持能力 |
| 作戦 | 「巨大オブジェ」からの脱却(課題)ただ置いてあるだけでは遊ばないので、「どうすれば楽しくぶら下がれるか?」のアイデア出しと誘導が、親の今後のミッション(現在進行系) |
② 生活習慣とルール:親が言わない工夫
ポピーの目標:
あいさつ・トイレ・おかたづけ・お手伝いなど、望ましい生活習慣やあそびのルールを理解し、意欲的に取り組む。
親がガミガミ言うとバトルになりますが、テキストのキャラクター(第三者)を通してなら、子供も素直に聞いてくれます。
| 使用教材 | ポピー「きいどり」(生活ページ) |
|---|---|
| 役割 | 生活ルールの「基準」作り |
| 作戦 | 「ポピーの〇〇ちゃんもやってたね」作戦。 挨拶や片付けは、親の命令ではなく「ポピーの世界のルール」として提示し、無駄な衝突を避ける。 |
③ 切る・塗る・描く・工作:指先のトレーニング
ポピーの目標:
ハサミなどの道具を使えるようになる。
簡単な紙工作や折り紙、ひも通しなどができるようになる。
クレヨンで、描画や色ぬりを楽しめる。
うんていで培った「握力」を、今度は繊細な「指先のコントロール」に変換します。
ここではポピーに加え、英語教材であるDWEを「図工の時間」として活用します。
| 使用教材 | DWE(会員専用オンラインイベント) ポピー「きいどり」(工作・付録) |
|---|---|
| 役割 | 微細運動(指先)の習得 |
| 作戦 | 「英語×図工」の一石二鳥。 DWEの先生と一緒に絵を描いたり塗ったりするイベントに参加。「英語を勉強する」のではなく「英語で工作をする」ことで、楽しく指先を鍛える。 ポピーの付録は、仕上がりが汚くても手を出さず、自分の指で試行錯誤させる。 |
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3. 【頭】「数感覚」と、思考力の「種まき」
「数量感覚の獲得」と「実行機能(抑制力)」
言葉としての数字(いち、に…)だけでなく、パッと見て量がわかる「数感覚(ナンバーセンス)」が育つ重要な時期です。また、脳の前頭前野が発達し、やりたい衝動を抑えてルールに従う「実行機能(抑制機能)」が芽生え始めます。この時期に「決まったルールで切り上げる経験」を積むことが、将来の学習規律に直結します。
この発達段階を踏まえ、ポピー(きいどり)の目標をベースにしつつ、我が家独自の「飛び道具」を組み合わせて考えてみました。
① 1~10の理解:アプリで「量」を直感させる
ポピーの目標:
5までの数をかぞえたり、1~10までの数の順番や数の多少が理解できる。
ペーパー学習だけでは身につきにくい「数の量感」は、デジタル教材(アプリ)の独壇場です。圧倒的な演習量はアプリに丸投げします。
| 使用教材 | トドさんすう(アプリ) |
|---|---|
| 役割 | 「数字」と「量」をリンクさせる |
| 作戦 | 1日15分のフリータイム。 「勉強」とは呼ばず、「ゲームの時間」として提供。親は横でクリアした画面を褒める係に徹する。 |
② 50音・形・比較:「プリント屋さん」でルールを学ぶ
ポピーの目標:
ひらがな五十音を認識できるようになる。
丸・三角・四角など、形を識別できる。
仲間分けができる。
ポピーでもカバーできますが、より体系的に「文字」や「論理(ちえ)」を学ぶために、挫折していた七田式プリントを敗者復活させます。
| 使用教材 | 七田式プリントA(もじ・ちえ) |
|---|---|
| 役割 | 1. 50音:「書く」よりも「読む・探す」 2. 知恵:形・大小・比較のロジック 3. 習慣:決まった枚数で終わる練習 |
| 作戦 | 「プリント屋さんごっこ」システム。 正解することよりも、「座って、鉛筆を持って、3枚やったらおしまい」という一連の動作(学習規律)を体に覚えさせることを最優先する。 |
2026年に使用する「教材・環境」一覧
新・年少クラスの戦略を支える、我が家のスタメン教材たちです。
「毎月届くペースメーカー(月額・年額)」と「使い倒す環境(買い切り・無料)」に分けて整理しました。
| 月額・サブスク系(ペースメーカー) | |
| 幼児ポピー「きいどり」 | 【メイン】心・体・頭のバランス担当。カリキュラムの羅針盤。 |
|---|---|
| トドさんすう(アプリ) | 【算数】圧倒的な演習量と食いつきを担当。ゲーム感覚の15分。 |
| DWE(WFクラブ) | 【英語工作】オンラインイベント等に参加。英語で遊ぶ機会を作る。 |
| 追加費用なし(手持ち資産・無料) | |
| Z会「ぺあぜっと」 | 【体験】季節行事や料理などの「原体験」作りを担当。 |
| 室内うんてい | 【体幹】鉛筆を持つための「体幹」と「握力」を作る必須アイテム。 |
| 家庭保育園の絵本・LIAO130 | 【読み聞かせ】日本語の情緒と、英語のリズムを楽しむ親子の時間。 |
| 七田式プリントA(の残り) | 【習慣】「プリント屋さんごっこ」で、学習規律(ルール)を身につける。 |
| YouTube(Peppa Pig等) | 【英語耳】親が厳選した良質コンテンツのみ視聴可とする。 |
| 公園・収穫体験 | 【リアル】図鑑の知識を、実体験(泥の感触や匂い)とリンクさせる場。 |
まとめ:親は「カリキュラム作成」から引退します
こうしてリスト化すると「やることが多い」ように見えるかもしれませんが、実態は逆です。
これまでは、親が「今日は何をさせよう?」「あれもこれも足りないのでは?」と悩み、勝手にカリキュラムを作ろうとして自爆していました。しかしこれからは、「カリキュラムはポピーにお任せ」です。親の役割は「先生」になることではなく、「環境(教材)を用意して、一緒に楽しむ観客になること」。
もし忙しくて手が回らない時も「ポピーさえやっておけば、4歳児の標準ラインはクリアできている」という絶対的な安心感を胸に、新・年少クラスの1年間を楽しめたらと思います!
▼2~3歳向けのポピー1月号を楽しんでいる様子はこちらの記事から読めます


